2024年09月30日

台風被災後の対処法

夏から秋にかけての台風シーズンに多くなるのが雨漏り被害や屋根の破損というご相談です。強い雨と強風で不安の中もしも雨漏りが発生してしまったら・・・ 今回は台風で雨漏り起きてしまった場合の対処法と火災保険の活用など台風で被害を受けた時に役立つ情報をご紹介します。

台風で雨漏りが起きたら

  • 雨漏り被害を最小限にするには早目の応急処置が重要です。 漏れてきた雨水をバケツやタオルや吸収シートなどで早目に対処しましょう。濡れる部分を最小限にする事が何よりも重要です。
  • 雨漏りで怖いのは電気配線や電化製品が水に濡れる事で起きる漏電です。 停電したら、漏電ブレーカーが落ちていないかを確認してください。
  • 早めに修理業者にご連絡して雨漏り箇所の修理や雨養生の適切な処置を受けましょう。 ご自身で屋根に上ったり、漏水箇所を塞ぐ事はおやめください。高所作業は大変危険です。専門業者ご依頼しましょう。

火災保険の活用方法

多くの火災保険は火災以外の災害にも対応しています。台風により屋根材が飛散してしまった場合などは風災による被害と認められる可能性が高いのです。

火災保険の申請方法

まずは加入先の保険会社に連絡をし保険請求したいという事と被害状況を伝えましょう。 後日、保険会社から必要な書類が送られてきますので書類に必要事項を記入し被災状況の写真と被災箇所修理見積書を合わせて指定の場所へ送付してください。 被災箇所の写真と工事にかかる金額の見積書は工事業者が用意します。

火災保険の注意点

  1. 補償の対象は現状復旧のみ。被害を受けていない箇所のリフォームや材料をグレードアップする場合は対象外です。
  2. 経年劣化は対象外。 建物や部材の経年劣化が原因で発生した雨漏りは補償が認められないことまあります。
  3. 申請期限は3年。 火災保険のの申請期限は損害を受けてから3年と決められています。期限は3年ですが、いつ被災したのか?本当に災害によるものか?年月が経つと査定判断が困難になりますので早めに申請しましょう。 

補償の対象になるかどうかは保険会社の判断によるものです。 絶対に保険金が出るからと契約を急がせる業者には注意してください。

悪質な業者に注意

災害後にブルーシートをかけるだけで高額請求されたり、事前に代金を支払ったがなかなか工事に来てくれない、偽の被害写真を見せられて契約をせまったなどという悪質な業者によるトラブルが後を絶ちません。その場ですぐに契約をせずにご家族に相談するか他の業者との対応や金額を比べて、火災保険の契約内容を確認するといった方法で被害を避けましょう。 上記の火災保険の注意点にありますが、このような災害後は災害に便乗して保険が適応されるからと被災していないが強引に見積を迫ったり見えないところを壊して写真を撮り被災していましたと言う輩が現れます。 多くは地元ではなく遠くの業者(県外)ですのでご注意ください。

雨漏り修理の見積依頼のポイント

家を建てたハウスメーカーに相談しようか?または安く早く補修出来る業者に依頼しよう。などお客様によって選択肢が異なりますが、しかし相談先を誤ってしまったばかりにいつまでたっても雨漏りが改善されないや結果的にたかい修理費用になってしまったと後悔される方もいます。そうならない為にも5つのポイントをお伝えします。

  1. 雨漏り修理の経験豊かなリフォーム会社がベスト  新築住宅での雨漏りのほとんどが施工不良でしょう。その為保証期間内であれば建てたハウスメーカーや建材の特徴も把握している建設に一度問い合わせましょう。(台風被害後の場合は施工不良を認めず台風被災と押し通してしまうでしょう。) 築後数年が経っているお住まいの場合はあちこちに経年劣化生じ雨漏りの発生するリスクが高くなっています。この場合はメーカーやブランドにかかわらず雨漏りを起こした住宅をたくさん見ているリフォーム会社が適切にでしょう。雨漏り修理に関して経験を積み重ねた業者が良いでしょう。
  2. 雨漏り修理はスピード勝負  雨水は目に見えない部分を通ってジワリジワリと建物の内側にに入って来ます。雨漏りが発生しても事態に気が付くのは数日から場合によっては数か月かかる気付いた時にはカビや腐食が発生している危険性もある。
  3. 見積金額は被害状況と修理内容によって異なる  雨漏りについての一番の不安は修理の見積の費用がどの程度なのかということだと思います。概算費用をお伝えすることもできますが、実際に修理を行った際の費用はお住まいによって異なります。どれ程浸水や腐食が進んでいるのか修理範囲を限定する事が出来るのがお住いの現状次第で見積費用は異なります。高所作業の場合は仮設足場が必要になりますが、お住まいの形状や規模によって異なります。
  4. 正確な見積にはお客様の情報が必要  雨漏りの条件はお住まいによって異なります。「台風のように吹き付ける雨の際に雨漏りを起こす」 「小雨でも雨漏りが発生する」 「雨漏り箇所が変わる」 「前から雨染みがあった気がする」など雨の降り方や雨漏り箇所や発生日時ま違います。これらの情報が雨漏り箇所の特定と適切な見積を作成するために大切な情報となります。
  5. 応急処置で被害を最小限に  雨漏りによって床に水溜まりができる事です床材やクロスまだ被害が拡大してしまいます。2階部屋だった場合は真下の1階の天井やクロスまでも被害が広がります。1バケツやタオルを置くなど室内で可能な応急処置はしておきましょう。 しかし屋根裏や実際に屋根に上がるなどの無理をすると怪我や事故につながる恐れがありますので絶対におやめください。 また雨漏りを止めようと漏水箇所にテープを貼ってしまうと雨水の経路が反れ雨漏りの原因が特定できなくなってしまいますからおやめください。   

お客様へのお願い事

当社だけだはなく多くの業者・職人はお客様のご依頼を賜ったうえで、お宅にお邪魔させて頂き現状調査をしお見積りを作成します。見積無料と相見積もり言うフレーズが当たり前のように思われますが、かなりの労力と時間と経費を費やします。受注出来ない見積りはただの赤字でしかありません。 見積り依頼の際に現状と相見積もりを考えている事、保険活用を検討している事などを早い段階でお伝えいただきたく思います。かと言って手抜きをするということではありません。自社の金額を他社には見せたく無いのと自信を持って提供する技術を安値争いしたくないって事が本音です。 また保険申請後、未工事のお客さまがおられると思いますが(保険金は降りたが工事はしない)その様な行為はお控えください。