屋根裏で雨漏り❓ 原因は屋根以外にもある?

屋根裏から雨漏りしている場合は、大抵は天井にシミが出来たり水の滴る音がしたり雨水がポタポタと室内に落ちてきたりすることで気が付く事になるかと思います。  なぜ屋根裏から雨漏りするのか、原因は何か? その対処法について考えてみましょう。

屋根裏からの雨漏りはわずかな症状から始まる

雨漏りというのは、いきなりドバドバと水が漏れてくる事もありますが、多くは「少しシミができた」「カビが生えた」「クロスが濡れてきた」などの様なわずかな異変から始まります。 中でも屋根裏からの雨漏り発生で一番多い症状は天井のシミや水が滴る音の発生です。 雨が降るとどこからか「ポタポタ」と音が聞こえてくる場合は、屋根裏で雨漏りしている可能性が高いです。 家の中で水の音がすると言う事は、どこからか水が侵入しているので雨漏りにしろ水漏れにしろ原因を早急に見つけ修理する必要があります。

屋根裏で雨漏りの兆候

屋根裏で雨漏りを発見するタイミングは、その雨漏りの程度や場所によって異なりますがいくつかの一般的な兆候に注意する事で早期に気付く事が出来ます。

  1. 水の染みや輪ジミ  屋根裏の天井や壁に茶色の染みや輪ジミが見られた場合、これは水が侵入している兆候です。
  2. カビの発生  屋根裏やその周辺でカビが発生している場合、湿気が高いことが原因でありこれま雨漏りの可能性があります。
  3. 濡れた断熱材  屋根裏を点検した際に断熱材が湿っているか水滴が付いている場合、雨水が侵入している可能性があります。
  4. 塗装の剝がれや壁紙の剝がれ  内壁の塗装が剝がれたり、壁紙が剝がれている場合、壁内に湿気が溜まっている証拠です。
  5. 異臭の発生  屋根裏から「カビ臭い」または「不快な湿った臭い」がする場合、これも雨漏りの兆候です。

雨漏りは早期に発見し対処する事が重要です。放置すると家全体の構造に悪影響与え修理費用が増大する可能性があります。 定期的な屋根や屋根裏の点検を行い初期の兆候を見逃さないようにすることがおすすめです。

屋根裏からの雨漏りの原因

雨漏りの原因は様々で屋根や外壁、窓枠などからの侵入が考えられます。 特に雨漏りは雨水が直接当たる場所や、水が溜まりやすい場所から起きやすく、屋根裏からの雨漏りは大半が屋根や外壁からの雨水が侵入したことが原因で、屋根裏から雨漏りが発生するケースが多く見られます。 その中でも多い原因について解説します。

  1. 棟板金や谷板金の隙間  棟板金や谷板金が強風や経年劣化などによって屋根本体部分との間に隙間が出来てしまい、その隙間から雨水が侵入します。
  2. 屋根材や外壁材の隙間  屋根材の隙間や外壁材の隙間などいたるところでコーキング剤が使用されています。コーキン剤はとても劣化しやすく、数年でひび割れや剝がれが起きてしまいます。そのコーキンが劣化する事で雨水が侵入して雨漏りが発生します。特に屋根・外壁・サッシ廻りの取り合い部のコーキングわ要注意です・
  3. スレート材の劣化  スレート材【カラーベストやコロニアルなどと呼ばれている屋根材のの事】はとても劣化しやすく、割れやひび割れてしまう場合があり、ひび割れ箇所から雨水が侵入してしまいます。 またスレート材が浮いてしまうのも、屋根の下に雨水が入り込んでしまう原因となります。
  4. 瓦や周辺の劣化  瓦屋根の下地に使われている漆喰は雨や風の影響などで劣化してしまいます。 漆喰が劣化するとひびが入り崩れてしまい、その隙間から雨水が侵入し、雨漏りを引き起こしてしまいます。 また瓦の下に敷いてある防水シートの劣化や瓦のズレなども雨漏りの原因になります。

屋根裏の結露が雨漏りに見える事もある

屋根裏で結露が発生する事で水分が生じ、結露を繰り返すことにより屋根裏の木材は腐食し天井にシミが出来てしまいます。またグラスウールなどの断熱材がある場合は、結露の水が浸み込みカビが生えてしまう事もありますので、よく雨漏りと見間違える事も多いです。 結露が発生しやすい屋根裏であれば冬場もしっかりと屋根裏換気して結露を防ぎましょう。

自分で行う雨漏りの調査

  • 目視調査  目視調査は最も手軽な方法です。雨漏りの起きている部屋の天井や壁を見て湿っている場所や水滴が落ちている場所がないか確認します。 また屋根や外壁にひび割れや異変がないかを確認する事も重要です。屋根上に上らないで地上からの目視程度にしてください。屋根上に上るのはとても危険です。くれぐれもお控えください。
  • 雨音を利用する  雨の日に屋内で音に耳を傾けると、雨水が侵入する場所から特有の音が聞こえる事があります。 雨水の侵入箇所の特定には難しいですが雨漏りの有無程度ならわかると思います。

屋根裏の点検をする時の注意点

  1. 屋根裏には入らず覗き込むだけにしましょう。  屋根裏は強度が弱い部分があるため、踏んではいけない箇所があります。誤って弱い箇所を歩いてしまう天井が抜け落ちてしまう可能性があります。屋根裏は人間は普通に歩く事が出来る様には作られていません。 自分で点検ををする場合は、点検口から覗き込むだけに留めましょう。
  2. カビやホコリに注意しましょう。  屋根裏は風が通らないため、カビやホコリが溜まりやすいです。また害虫などの糞や死骸などもある可能性があります。そのため器官が弱い人は健康に害を及ぼす危険性がありますので避けましょう。 健康な人でもマスク着用心掛けた方がいいでしょう。
  3. 電気配線には触らないようにしましょう。  屋根裏は配線がたくさん集まっています。古くなった配線は劣化している可能性があります。また雨漏り箇所付近の配線は特に危険です。見る分には大丈夫ですが、安易に触らないようにしましょう。

築10年以上の屋根裏は雨漏りに注意

家を建てて10年以上経っている場合には屋根裏の点検をしましょう。 築10年も経つと屋根の劣化や柱・梁などに歪みやズレが出てくるため、外壁やサッシ廻りのコーキングがひび割れここから雨漏りの原因となることもあります。点検をして何もなければ安心ですし、何か問題が見つかればすぐに対処する事が出来るので、屋根裏の状態は一度確認しておきましょう。